「雪の断章」 佐々木丸美 [本]
雪というのは・・・、雪国の人にとって生活、と言うより体の一部というか人生の一部なのだと思う。様々な雪がある。時々かみさんに窓の外をじーっと眺めていて不思議そうに思われることがあるが、雪をみているのだ。人生に於いて、雪は重要だ。
「雪の断章」 佐々木丸美 著
たまたま書店に行って目にとまり、手にしてしまった本です。当たりでした。久し振りに緻密な心理描写を読まされた、という感じです。懐かしい、と思ったのは福永武彦を思い出したからでしょう。雪の札幌の情景が物語と絡んで世界を作っていきます。推理小説なのかというとそうではないと思うのですが、小説の範疇などどうでもいいことなのです。「エラリー・クイーン、ヴァン・ダイン、仁木悦子、加田伶太郎らの純粋推理小説を目指す・・」と言っていたそうです、なるほどと思いました。
ネットではこういう出会いはありませんね。書店に足を運ばないと。それもある程度時間がないと書架をなめるように本を探すこともできません。本との出会いは貴重です。人と同じではずれもありますが、これぞという本に出会ったときの感動は忘れる事ができません。星の数ほど書物はあります(いや、ないけど。)が、出会いはそのうちのほんのひとかけらです。この作者は既になくなられていますが、全部とはいいませんがもう少し読んでみようと思います。作品はあまり多くはないようですし。久し振りに心が浮遊しました。
「雪の断章」 佐々木丸美 著
たまたま書店に行って目にとまり、手にしてしまった本です。当たりでした。久し振りに緻密な心理描写を読まされた、という感じです。懐かしい、と思ったのは福永武彦を思い出したからでしょう。雪の札幌の情景が物語と絡んで世界を作っていきます。推理小説なのかというとそうではないと思うのですが、小説の範疇などどうでもいいことなのです。「エラリー・クイーン、ヴァン・ダイン、仁木悦子、加田伶太郎らの純粋推理小説を目指す・・」と言っていたそうです、なるほどと思いました。
ネットではこういう出会いはありませんね。書店に足を運ばないと。それもある程度時間がないと書架をなめるように本を探すこともできません。本との出会いは貴重です。人と同じではずれもありますが、これぞという本に出会ったときの感動は忘れる事ができません。星の数ほど書物はあります(いや、ないけど。)が、出会いはそのうちのほんのひとかけらです。この作者は既になくなられていますが、全部とはいいませんがもう少し読んでみようと思います。作品はあまり多くはないようですし。久し振りに心が浮遊しました。
ナミヤ雑貨店の奇蹟 / 東野圭吾 [本]
エンドロール 鏑木 蓮 著 [本]
ヴァイオリン職人の探求と推理 ポール・アダム著 青木悦子訳 [本]
ヴァイオリン職人の探求と推理 ポール・アダム著 青木悦子訳
原題は The Rainaldi Quartet という題名のようです。和名はそのままずばりって感じですが、そのセンスはともかくとして、そういう題名でなければ私が手に取ることはなかったでしょうから当を得ているのかもしれません。ヴァイオリン好きには合うかもしれませんね。
仲間を殺されたヴァイオリン職人がその謎を解いていく、という話です。制作者、ディーラーの暗黒面を題材としています。最後にストラドが出てくるのですが、これの出所がよくわからないんですよね。考えられるのはひとつあるのですが、でも流れからいってそれはないと思うし。それ以外にもちょっと内容がとぶというのかちょっとどうしてここに結びついたのか説明不足ではないかと思われるところがあり、こちらの読みが浅いのかもしれませんが、?と思った部分はあります。何はともあれ楽しめました。
原題は The Rainaldi Quartet という題名のようです。和名はそのままずばりって感じですが、そのセンスはともかくとして、そういう題名でなければ私が手に取ることはなかったでしょうから当を得ているのかもしれません。ヴァイオリン好きには合うかもしれませんね。
仲間を殺されたヴァイオリン職人がその謎を解いていく、という話です。制作者、ディーラーの暗黒面を題材としています。最後にストラドが出てくるのですが、これの出所がよくわからないんですよね。考えられるのはひとつあるのですが、でも流れからいってそれはないと思うし。それ以外にもちょっと内容がとぶというのかちょっとどうしてここに結びついたのか説明不足ではないかと思われるところがあり、こちらの読みが浅いのかもしれませんが、?と思った部分はあります。何はともあれ楽しめました。