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LCRイコライザ修理完了 [オーディオ]

トランスの断線により修理に入ったLCRイコライザでしたが、ハシモトのライントランスを入手して交換、修理完了と思いきや、様々なトラブルに見舞われて、原因追及で1ヶ月ほど費やしました。丁度金策に苦慮していた時期も重なって胃が痛くなりました。

ライントランスは、30kΩ:600Ωのものを20kΩ:600Ω変更となったため、ゲインが変わります。トランスの直流抵抗も結構差があったので2段目の12AU7Aにかかる電圧も変わります。と言うことで減圧抵抗の変更したりしましたが、どうも動作が不安定。初段だったり2段目だったりと原因がよく分からず、考えられることをいろいろ対処して、ある程度安定してきたところで、オシロをよくみてみると、なんと超低域発振がおきているではないですか。当初からそれもあり得るとは思っていたのですが、トランス切れるまで起きてなかったわけで、微妙なバランスが絡んでいたんでしょうね。回路図見る人が見れば超低域発振は起きてもおかしくは無い回路でした。初段と3段目の電源回路が一部共通しているからです。3段目のB電源の揺らぎが初段に正帰還されているわけですね。発振周波数は約9Hzでした。初段と2段目はCR結合になってますが、カットオフは約3Hzですから9Hzは筒抜けですね。電源フィルターも筒抜け。ある時期に初段のゲインを上げてますからそれも原因のひとつになったのかも。カップリングコンデンサの漏れかとも思ったのですが、各部分の波形を見て、超低域発振と診断。定電圧電源から各段を個別に分岐させました。ピタリと止まり、完全に安定しました。回路図から早い時期に疑ったことを何故処置しなかったのかねえ。実際のところ、最初の段階では高域発振と超低域発振両方起きていたのかもしれませんね。波形むちゃくちゃだったし。最後に初段の高域発振止めの抵抗も取り去りましたが全く問題なし。
安定したので、手持ちのWE404Aを差し替えてゲインを合わせます。しばらく電源を入れっぱなしにして出力波形をオシロスコープで観察しましたが、問題なし。内部の清掃をして蓋を閉じて終了。リビングにおろしました。

lcr-equaliser20170604_1.jpg

lcr-equaliser20170604_2.jpg

いや~~長かった。やっぱりゲインの高いイコライザは難しいですね。
もう壊れないで欲しいなあ。
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元新潟のU

超低域発振でしたか!高域発振はよく聞きますが低域もあるんですね。原因が判って良かったです。お疲れ様でした。
by 元新潟のU (2017-06-05 05:46) 

みとこ

元新潟のU様 おはようございます。
バタバタ揺れていればもう少し早く分かったのかもしれません。3段増幅回路は気をつけなければいけないことは分かっていたんですけどね。複合原因であったのは間違いないんでしょうけど。今から考えるとトランス切れたのももしかすると時々発振していたのかもしれませんね。パラゴンはウーファー見えないので揺れても分からないんですよね。9Hzなんて聞こえないし。ようやく戻ってきてくれてうれしいです。入力切り替えがないと使いづらいですし。
by みとこ (2017-06-05 06:50) 

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